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ケモッ娘変身譚その9-62

 各自で試行錯誤して、ケモノ姿でキスをし合う。雰囲気が出ているところもあれば、もじもじしているだけのところもあり、いがみ合っているところもあれば、くすぐったさを耐えているところもあり。
「キスの感覚はわかったかな? 人間の時と違って、マズルが突き出ている動物になっている場合が多い。うまく顔を傾けてキスをするんだ。それじゃあ、女性陣を床に寝かせて、そのまま体を優しく舐めて」
 研修の対象が顔から体に移った。女性陣は店長の指示に従い、慣れない体で横になる。
「きゃぁっ!」
 その時、後ろをよく見ていなかったレイラは簡易プールの方に倒れた。
「イテテテ……もぉー! さっきからこんなのばっか! あたし、何か悪いことしたー……!?」
 レイラは思いっきり文句を言った後、自分の体にまとわりつく液体を見てただの水じゃないことを悟った。
「ちょっと、店長! これ、ローションじゃん!」
「ああ、そうだ。その方がプレイしやすいだろ?」
「いや……しやすいって言うかぁー……あーん、もうネバネバぁー」
 ローションプールに倒れたレイラはアシカの色も合わさってより官能的に黒光りしている。キョウはそんなレイラを見て、ゴクリと唾を呑んだ。
「それじゃあ、時間が押しているから、始めてくれ!」
 店長が時計を見ながら言った。あとどれくらい変身していられるのだろうか?
「それじゃあ、失礼しますよ」
 黒ヒツジのエツジがニコッと微笑み、チロッと舌を出して、仰向けになっているコノハの胸のあたりを舐め始めた。
「あぅ」
 エツジは変身をうまくコントロールし、蹄と手の中間的な前足でコノハをしっかり掴み、ポイントを突いてくる。
「パンダッ娘は僕としても触っていてふわふわして気持ちいいんだ」
「そ、そうなんですか?」
 パンダのハーフトランスは初めて。自分でも体がどう動くのかをちゃんと確認していないが、確かに、もふもふしているのはわかる。
「こことかどうだい?」
 エツジは蹄を変形させながら、コノハの乳首をいじってくる。エツジの蹄はひんやりとして固い。
「ちょっとこしょばいですぅ……はぁぁぅっ!?」
 コノハは話している最中、エツジはすかさず、コノハの乳首にかぶりついた。
「んっ、んっ」
 ペロペロと舌で乳首を転がす。コノハの顔の方を見ながら舐めるので、変に意識してしまって恥ずかしい。舐めていない方の乳首は、白いもふっとした腕の毛で擦ってられている。コノハは目を瞑った。

 その頃、カリンも周りの流れに乗って、仰向けに寝転んでみたものの、やはりもじもじしている。
 ユウもどうしたらいいものか迷っている様子だった。結局、さっきはお互いにもじもじしていたので、キスできなかった。しかし、ここは男としてやるべき時にはやれねばならない! ユウは何故か急に強気になってきた。
「あ、あのぅ……舐めます!」
「へ?」
 ユウはカリンにそう宣言すると、カリンを跨いで上に乗りかかった!!
「へ? へ? へ?」
 カリンはユウの突然の豹変ぶりにかなり動揺している。ものすごく顔が赤面している……ように見える。
 ユウはドキドキしながら、カリンの乳首を触った。
「ひゃぁっ!」
 カリンの大きな声にビクッとする。
「ご、ごめん」
「え、いや、そのぅ……」
 ユウがしょんぼりした顔になったので、カリンも何だか申し訳ない顔になった。少し進展はあったものの、二匹は他のペアよりたどたどしく研修を実施している。

「あはっ、こ、これはまたくすぐったあははっ」
 ペロペロと体をアリクイのリーに舐めまわされるテンリ。変幻自在に動くアリクイの舌が非常にこそばゆい。実際にアリが食べられるときはこんな感じなのだろうかと想像してみたり。しかし、爪はぐっとされると少し痛い。
「あんっ!?」
 テンリは急に大きく体を仰け反らした。
「え? ちょっと、もう? あ、あ、あふぃ」
 ビクッビクッと小刻みに体を震わす。体がより熱くなってくる。
 リーは勢いに任せてテンリの秘所を舐め始めた。チロチロと高速で動く舌が、これまで感じたことの無い感覚で体が震えてしまう。

「はぁ……はぁ……たまんねぇ」
「え? ちょっと、どうしたの……って!?」
 黒光りする艶めかしいレイラを見て、キョウの興奮は急上昇。理性と本能が天秤にかけられ、生物の本能がやや理性を上回った。その瞬間、キョウはレイラを再びプールの中に押し倒し、体中を舐めまわし始めた。
「いやぁ……あああんっ、ちょっと、お兄さあああああんっ」
 つるつる光るレイラの体。勃起した乳首を愛撫する。力強いキョウに押さえ付けられ、レイラはなされるがまま。
「いやあんっ……はぁ……はぁ……ひぃ……やんっ!」
 キョウは力強い吸引力で乳首からお腹を吸い回し、そのまま下へ下へと降りていく。ローションが体に絡み、キョウは巧みに滑って行く。
 キョウのもふっとした体の毛がしゅんと元気を無くしていくが、筋肉隆々の体が露わになってくる。この強引さとその立派な体付きを見ていると、何だか、レイラも少し興奮してきた。

「ちゅぱ、んくぅ……ん?」
「あぅぁう」
 コノハの乳首を舐めていたエツジは何か違和感を覚えた。乳首を吸うのを止め、上体を起こす。
「はぁ……はぁ……」
 コノハは受け身のまま火照った体で息をする。
「うーん……なんか、すごいおっぱいが張っているような……」
 エツジはコノハの乳首を見て呟いた。
「まさかとは思うけど……」
 エツジは蹄をヒト化させ、コノハの乳首の周囲をぎゅっと圧迫してみた。
「はぅぅぅぅっ!?」
 感じるコノハに呼応するように、ぴゅっと弾ける白い軌跡。
「コノハちゃん……お乳出るの……?」
 エツジは驚いた。
「はぁ……はぁ……えっ……?」
 エツジの言葉にはコノハも驚いた。
「ちょっと中断しよう。腰を起して」
 エツジはそう言って、コノハから離れる。コノハは息を整えて腰を起こした。
「自分で揉んでみて」
「は、はい」
 コノハは自分で乳首の周りを圧縮してみた。すると、つーっと白い液体が乳首から零れ落ちた。母乳が出たのだ。
「……本当や……」
 最近、性行為をした覚えは無い。
「何で……あっ……!」
 しかし、他の思い当たる節があった。
「まさか、あれのせいか?」
 コノハは以前、鷲田牧場でウシに変身した時、従業員に何度もおっぱいを絞られ、母乳が出たことがあった。
「……妊娠してる……の?」
 エツジが少し困惑した顔で聞いてくる。しかし、その可能性は考えられない。元彼とエッチしたのはもう一年以上前だ。
「妊娠はしてません……こういう……体質なんです……たぶん……」
「そうなの? そう言えば、妊娠していなくても母乳が出る人がいるって話、聞いたことがあるような……男も出る人いるんだっけ?」
「いや、そこまでは知りませんけど……」
「とりあえず妊娠していないのなら、安心したよ。どうしよう、続ける?」
 このままここで辞めるのも何だか申し訳ない気がしたコノハはコクンと頷いた。再び仰向けになり、エツジにリードしてもらう。
「それじゃあ、遠慮無く、お乳頂こうかな」
「あふぅ……」

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