動物変身小説ブログ+
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動物変身小説ブログの獣八禁ver.です。
ja
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生死聖外17
「はぁ……はぁ……結構……出てきまし……たね……」 カリンは四つん這いになっていきんでいる。「そうだね。もう少しでその犬と分離できる。がんばるんだ、カリンちゃん!」「はぁはぁはぁ……んぎいいいぃぃぃぃ」 カリンは今、融合してしまった♂犬との分離を試みていた。 カリンに犬を放出する強いイメージをしてもらい、体に力を入れてもらう。 そこに、特殊な電気を流し、細胞と細胞の癒着を緩和させるのだ。 今、カリンは全身に電
カリンは四つん這いになっていきんでいる。
「そうだね。もう少しでその犬と分離できる。がんばるんだ、カリンちゃん!」
「はぁはぁはぁ……んぎいいいぃぃぃぃ」
カリンは今、融合してしまった♂犬との分離を試みていた。
カリンに犬を放出する強いイメージをしてもらい、体に力を入れてもらう。
そこに、特殊な電気を流し、細胞と細胞の癒着を緩和させるのだ。
今、カリンは全身に電極が付けられ、お腹側から犬の顔が見え始めていた。
不思議なことに、出てきた犬は犬で呼吸している。
完全にカリンに吸収されたわけではなく、やはり〝混ざり合って〟いたというのが正しい。
「これは驚いたよ。どうも、カリンちゃんが♂犬と融合してしまった原因は、カリンちゃんの第三遺伝子が
変質しているようだ」
「はぁはぁ……え……?」
「君達の体にある第三遺伝子は、言わば、通常の地球上の生命とは異なる構造で成り立っている。君らの祖
先は何らかの出来事で、シャドーバイオスフィアの異質生命体を取り込んだんだ、ミトコンドリアや葉緑体
のようにね。しかし、これまではジャンクとして活用されずに眠っていたものと思われるが、動物変身薬で
全身の細胞を別のものに変わる体験をした時、目覚めてしまった。そして、カリンちゃんには融合する能力
が備わってしまったのだろう。しかし、コノハちゃんに見られるように、本来休眠したまま次世代に引き継
がれる第三遺伝子を活発化させてしまうと、癌化してしまう。癌とは細胞分裂の暴走だ」
店長が何やら難しい話を始めた。
カリンははぁはぁと息を切らしながら、耳を傾ける。
「あくまで推測だけど、カリンちゃん・テンリちゃんはコノハちゃんの癌が暴走した時、太歳と融合して、
太歳に癌細胞を移した。第三遺伝子を持つ三人が融合した状態で癌細胞に触れてしまったことにより、これ
まで起こらなかった第三遺伝子の〝組み換え〟が起きてしまった可能性がある」
「はぁ……はぁ……組み換え……」
「要するに、三人の持つそれぞれの第三遺伝子の一部が入れ替わってしまったんだ。そうなると、コノハち
ゃんのコピー能力、テンリちゃんの人を変える能力、そして、カリンちゃんの融合する能力それぞれが変化
してしまったことが考えられる。現にカリンちゃんは、雌の生物としか融合できなかったのに、雄まで融合
できるようになってしまった」
「はぁ……あぎぃぃぃんん……それじゃあ……コノハやテンリも能力が変化したんですか?」
「うん。その可能性は十分にある。一応、本人たちにはそれを伝えておいたけど、具体的な症状が一度発現
しない限りは、こちらもどうなったのかはわからないけどね。でもまあ、それは二人にとっても未知だから
、発現しない方がいいと思う」
「んああああああっ……あ、前足、出てきた」
カリンのお腹から徐々に融合した犬の体が現れる。
かなりホラーな状況であるが、店長は慣れているのか、顔色一つ変えずに話を続けた。
「まあ、僕個人としては非常に興味があるところではあるけどね。得に、カリンちゃんのオスの融合化は、
これまで謎だった、♂⇔♀の変化ができない理由を解く鍵になる。でも今はまず、犬と分離することが優先だね。カリンちゃんも、コノハちゃんらと会いたいだろうし」
「せや、コノハに会いたいわ……」
「しかし、まさか、融合した状態で射精ができるとは驚いたよ。ははは」
「わ、笑わんといてください。何か気持ち良くなっちゃったから……///// 男の人の感じがわかりました」
「ははは。それは貴重な体験ができたね」
カリンのお腹から犬の後ろ足も出てきた。
最初はテンパったが、要はこれまで融合してきた感じと要領は同じだ。
ただ、オスは初めてなので、体がビックリしている感もあり、分離も遅い。
しかし、もうだいたいコツは掴めた。
今は特殊な電気で分離しやすいように促されているが、いずれは、カリンの意思で融合をコントロールできるようになるだろう……
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2013-11-17T07:32:40+09:00
henka2009
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ケモッ娘変身譚その10-7
「ありぃー? コノハ達もう来たのー? ん~夕方じゃなかったっけ?」 シカに獣化しかけている女の子の鼻先ををペロペロ舐めていたフェネックになっているめえが最初に口を開いた。驚いた割にはのんびりとした反応。「ふえぇ? 何なの? あ、あうぅ……だめっ……変身しちゃう……」 一方、めえを両手で持っている女の子はイキナリ扉が開いたことに驚くも、苦悶の表情を浮かべ始めた。メキメキと髪の毛から角が生えてきている。「え
シカに獣化しかけている女の子の鼻先ををペロペロ舐めていたフェネックになっているめえが最初に口を開いた。驚いた割にはのんびりとした反応。
「ふえぇ? 何なの? あ、あうぅ……だめっ……変身しちゃう……」
一方、めえを両手で持っている女の子はイキナリ扉が開いたことに驚くも、苦悶の表情を浮かべ始めた。メキメキと髪の毛から角が生えてきている。
「え、えっと、その、めえを驚かそうと思ってぇ……あはは」
コノハが苦笑いしながら答える。めえの後ろで苦悶の表情を浮かべてシカに獣化していく女の子が気になって仕方がない。
「ごくっ……」
カリンが一際大きく唾を呑んだ。
嫌な予感がしてコノハがカリンの方を見ると……カリンは滑らかな手の動きでデジカメを装備した。目が眩しいくらいに光り輝いている。
「カリン! 勝手に人の変身しているとこ撮りなや!!」
コノハが慌てて大声で言った。
しかし、カリンはもう自分の世界に旅立っていて聞こえない。
「はぁ……はぁ……」
カリンの変態性を改めて認識する。
「何がどうなっているんや?」
テンリはこの状況についてこれていない様子だった。
「はうぅぅ……らめぇ……めえちゃん、手が蹄に変わっちゃう……抱き上げてられないから、床に下ろすよ……ハァハァ……」
「ナナミちゃん! ダメダメ、変身のコントロール! めえを抱いてて!」
「ふぇ!? そんな、む、無理だよぉ」
ナナミちゃんと呼ばれた女の子はめえに強く言われて、めえを降ろそうとした手がそのまま止まってしまった。しかし、爪が茶色く大きくなってきている。
「はぁ……はぁ……」
カリンは写真を撮る。ムービーがいいか迷ったが、まずは写真がいいと判断した。
「ちょっとヤメぇ!」
コノハがカリンにやめさせようと思い、デジカメを取り上げようとした。しかし……
「え?」
カリンは鮮やかにコノハから逃げる。
「カリン!」
ひらり。カリンはまたもや避ける。
「こんのぉ~~、カ・リ・ン!」
コノハが大声で怒鳴ってもカリンには聞こえていない。コノハは何度もカリンに近付くが、巧妙なほどいいタイミングで避けるのでカリン自体に触れられない。
それを見ていたテンリは、何かのアニメでも見ているようだった。
「あうぅっ、しっぽ生えたよぉ」
「ナナミちゃん、我慢我慢! 集中するの!!」
めえはそう言って、ナナミの顔をペロペロ舐める。
「はぁ……はぁあん……あふぅ……さっきは変身していいって」
「変身のきっかけつくんなきゃコントロールもできないでしょー! あ、めえが落ちる落ちる! 手を蹄から戻して!」
「いやぁっ、はぁっ、我慢……うぅぅ」
ナナミの手が蹄化していく。めえを両手で掴めなくなっていく。
めえ達はそう思わなくても、コノハ達から見れば、めえ達はとてもエロチックに見えた。
カリンはその光景に引き込まれ、頭の中で俺得な妄想を爆発させている。カリンフィルターにはめえとナナミ以外映っていない。
「あ、うううううん! いけそう! 蹄から戻せそう!」
「がんばれ、がんばれ!」
めえがナナミにエールを送る。少しずつ、ナナミの蹄化した手がヒトの形に戻っていく。指は完全に五本に分かれた。
「あ」
しかし、手に意識を集中し過ぎたのか、胸元、首筋、背中、ふとももの周りが一気に獣化し、もさっと獣毛が生えてしまった。
「うわぁっ!」
めえも目の前が一気に膨らんだので驚いたようだ。服を着ているので、一気に巨乳になったように見える。
「わほぉっ! ムービー、ムービー」
カリンの撮影は止まらない。一つ、幸運なことがあるとすれば、それはナナミが自分のことで精一杯で、カリンが撮影していることに気付いていないことだ。
「あはぁ……うぐぅ……」
ナナミの鼻先が少し突き出る。
「ナナミちゃん、マズルは……そのままでいいか」
めえは思い直したように言って、少し突き出たナナミのマズルをペロペロ舐める。
「ふぇぇ、マズルはいいのぉ?」
「ケモノ顔の方がかわいいもん」
「どうしよう……いろいろ中途半端な姿になっちゃったよぉ」
ナナミの体は服に覆われていて露出している部分だけでも、ヒトとも動物とも獣人とも似つかぬ姿になっている。手足はヒト、鼻先は少し突き出ている、角も生え、しかし、髪の毛は顕在、胸元、首筋、背中、ふとももの周りに獣毛が生え、しっぽもできている。
「いいのいいの。まずはその中途半端な姿を維持することからコントロールはうまくなるの!」
めえがニコリと笑う。
「ちょっと恥ずかしいよぉ」
ヒトとシカが中途半端に混じり合った……キメラのような姿。しかし、ナナミはなんとか今の姿で維持できそうな気がした。
「はふぅー、んー、あー、何とかこのままでキープできそう」
「おぉ! ホント! やったね、ナナミちゃん!」
めえが耳をピクピク動かしてしっぽをもっっっさぁぁぁと膨らませて喜びの感情を示す。
「いやぁ、そんな舐めないで! くすぐったいよ、めえちゃん!」
めえとナナミが和気あいあいとしている一方、コノハはカリンに撮影を止めさせようと必死になり、カリンはそれを避け、テンリはそのカオスな状況をやや離れた場所から見ていることとなった。
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2012-08-17T05:58:32+09:00
henka2009
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ケモッ娘変身譚その9-30
「それで、彼氏と別れた後、元彼から遊ぼうって連絡があって……」「! う、うん……」「流れでラブホ行ったら……」 悪夢再びと言う訳か。「今度はウサギになった後、どれくらいで元に戻るのか見ていたら、一時間後に戻ったわ。で、その彼氏は結構気が長いからもう一度エッチやり直そうって話になって、元に戻ってから本番をしていたら……ヤッてるうちにドンドン小さくなっていって……危うく、騎乗位で殺しかけたわ」「そ、それは……」
「! う、うん……」
「流れでラブホ行ったら……」
悪夢再びと言う訳か。
「今度はウサギになった後、どれくらいで元に戻るのか見ていたら、一時間後に戻ったわ。で、その彼氏は結構気が長いからもう一度エッチやり直そうって話になって、元に戻ってから本番をしていたら……ヤッてるうちにドンドン小さくなっていって……危うく、騎乗位で殺しかけたわ」
「そ、それは……」
世にも想像しただけで世にも恐ろしい出来事だ。エッチ途中に相手を獣化させてそのまま押しつぶしそうになるとか……]]>
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2012-08-17T05:52:51+09:00
henka2009
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http://kemo0119.blog.2nt.com/blog-entry-26.html
♂♀性外11
「!?」「あ、コノハ! 何だ、先に部室行ってたんや。どこに行ったんかと」 カリンを引き連れて部室から出た瞬間、テンリと会った。しかし、テンリは腕にアヒルを抱えている。「あ、うん、そう……えーっと、それは?」「可愛いでしょ。ガー子」 アヒルのガー子。大学内の池に住み、時々餌をねだりに校内を歩き回る人懐っこいアヒル。ガー子と呼ばれているが、オスかメスかは不明。「いや、たまたま近くに寄って来たもんだから、
「あ、コノハ! 何だ、先に部室行ってたんや。どこに行ったんかと」
カリンを引き連れて部室から出た瞬間、テンリと会った。しかし、テンリは腕にアヒルを抱えている。
「あ、うん、そう……えーっと、それは?」
「可愛いでしょ。ガー子」
アヒルのガー子。大学内の池に住み、時々餌をねだりに校内を歩き回る人懐っこいアヒル。ガー子と呼ばれているが、オスかメスかは不明。
「いや、たまたま近くに寄って来たもんだから、持っていたパンを少しあげてね、捕まえられるかなとか思ってみたら、捕獲できちゃってん♪」
運動が得意ではないテンリがまさかアヒルを捕まえるとは……アヒルがマヌケなのか、テンリの素早さが上ったのか……
「コノハも抱いてみる? 意外に重い。臭いけど」
そう言って、拒否する間もなくテンリにアヒルを渡される。
「た、確かに……」
確かにちょっと重かった。そして鳥臭い。ガー子は何故か大人しかった。
「それで、これ、どうしたらいいん?」
「ん? 満足したら放してあげて」
「よっ、バイバーイ!」
ガー子は地面に着くや否や高速で走って逃げて行った。やっぱり嫌がっていたようだ。
「コノハ~、うちを忘れてへんか~?」
テンリとアヒルの思わぬ遭遇に頭を持っていかれていたが、本来の目的を思い出した。
「コノハは何してるん?」
「えっと、ちょっと、カリンがね……」
言うべきか言わざるべきか少し迷ったが、テンリならいいかと思って言うことにした。
「ちょっときてきて」
「ん?」
「あ、やぁ……やーん/////」
カリンがキモい声を出す。テンリが驚いた顔でコノハを見る。しかし、コノハがカリンのズボンを引っ張って見せたナニをテンリが見て戦慄した顔になった。
「ナニコレ?」
「……男の人のアレ……みたい……しかも、動物の」
「はぁ?」
テンリが意味がわからないというような顔をしてもう一度カリンのブツを見る。
「ちんこ?」
「シー! そうやけど、シー!」
コノハは慌ててテンリに言った。
「カリンは何をやらかしたんや?」
「私にもわからへん。カリンも何でこんなんなったんかわかってへんみたいやから、ビーストトランス連れて行こうかと思って」
「なるほどね……」
テンリは少し考えたような仕種をした後、こう言った。
「わたしも一緒に行く」
「そ、そう? それはありがたいけど」
「何か面白そうやし」
やっぱりそう言うことだった。しかし、テンリが付いて来てくれるのはいろいろ有り難い。万が一にでもカリンに襲われたら体格的にコノハ一人では敵わない。
「なぁ、そろそろ手錠外してくれてもー」
「あかん!」
カリンの要望を却下して、コノハとテンリは大学を出た。]]>
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2012-01-29T05:57:27+09:00
henka2009
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ケモッ娘変身譚その12-6
カリンが興奮して何かを激写している。めえも珍しく興奮しているようだった。「これ、触っても大丈夫か?」「大丈夫だ、問題無い」 二人はどこかで聞いたことのあるようなセリフをやりとしているが、行動には移してはいない。「あ、コノハ、見てみて!」 めえが掛けて来たコノハに言った。 コノハがめえの方に回り込むと――岩陰に一頭のイルカがストランディングしていた。「キュィ、キュィ♪」 イルカは可愛らしい声で鳴く。
「これ、触っても大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題無い」
二人はどこかで聞いたことのあるようなセリフをやりとしているが、行動には移してはいない。
「あ、コノハ、見てみて!」
めえが掛けて来たコノハに言った。
コノハがめえの方に回り込むと――岩陰に一頭のイルカがストランディングしていた。
「キュィ、キュィ♪」
イルカは可愛らしい声で鳴く。
「おおぉぉー! イルカやん! すごい! 初めて近くで見た!」
「おー、すごいやん、イルカ、イルカ」
コノハもテンリも驚いた。イルカをこんな近くで見るのは初めてだった。しかし、ビーチに乗り上げていて、大丈夫なのだろうか?
「カリン、写真撮っているのもええけど、これって、海に帰してあげないとあかんのちゃう?」
コノハは動物に詳しいカリンに聞いてみた。
「うーん、そうやね。このままだとマズイかもなぁ……でもイルカ……イルカTFしたい……融合したい……」
「……」
カリンはイルカを自分のものにしようと狙っている模様。これは一刻も早くイルカを海に帰してあげないと。
「キュイ、キュイ♪」
イルカはつぶらな瞳で鳴いてくる。しかし、誰もイルカが何を言いたいのかわからない。
「とにかく、イルカをもっと海の方へ持っていかないと……でも、私達でできるかなぁー」
「うーん……」
コノハとテンリが言うと、カリンとめえがピクッと反応した。
「力仕事は任せなさい」
「任せなさい」
カリンが言った後に、めえが続いて胸を張って言った。
二人はそれぞれ違った反応で獣化を始める。めえは深呼吸してリラックスしながら獣化するのに対し、カリンはハァハァと息を荒げてやや苦しそうな表情で獣化する。
めえが変身するのはキツネ系統というのはわかっているが、カリンは知らぬ間に近所の動物をいろいろ吸収しているようで、何になるのかはわからない。
「ハァ……あぅ……あぅぅぅ……ァガッ……ガルルル」
カリンの水着のスリットから肉しっぽが生えてくる。ベストフィットな場所から生えてくるので、やはり、獣化を想定して開けていたのであろう。
「ああっ! やーん! しっぽが出せないよぉ!」
一方、めえが着ているスク水は一般的なスク水で、スリットも開けていないので、おしりの方がもこもこ膨らんでいくのがわかる。これは下手をすると、しっぽが出来てくる過程でスク水を破きかねない。
「めえ! 水着破れるで!」
「う、うん……仕方ない。しっぽ出さないのは気持ち悪いけど、押さえたままでいくかぁ」
もこもこしたお尻の部分の水着が収まって行く。しかし、体中から獣毛が生えてきているのは、水着の膨らみ具合でわかる。所々、スク水を貫通してちょろっと出ている獣毛がまた何とも言えない。
「ハーフトランスか。それなら力出せそうやね」
コノハが変身しきった二人に向かって言った。
カリンはホワイトライガーになっていた。
「それじゃあ、みんな、いくよー」
めえが張り切っている。
「口のところは噛まれそうでちょっと怖いから……ヒレのところなら触ってもいいよね」
カリンが尾鰭、コノハとテンリは胸鰭、めえが随時サポート役をすることになった。
「わぁ……」
初めて触るイルカ。何だか濡れた長靴の触り心地と似ていた。ツルツル。
「せーので引っ張るでぇー、せーのッへっくしぁ!?」
カリンが変に力を入れてくしゃみをした。
「キュイ? キュィ?」
イルカが動揺したような鳴き声を出す。
「わぁ!」
コノハが自分の方へやって来るイルカに驚いてすぐに逃げた。カリンは一人でイルカを横倒しにしたのだ。
そのこと自体が既におかしいことだが、コノハはそのことよりも、カリンへの怒りの方が勝っていた。
「こら! カリン、気ぃ付けぇーや」
「ご、ごめん……マズルがムズムズして……」
カリンは耳をペタンとさせて反省のポーズ。動物は耳を自由に動かせるから感情表現がわかりやすくていい。
「お、おぉ……この子は……♀かなぁ?」
イルカの横倒しで腹側を見ることになったテンリが言う。
「ん? どれどれ……」
テンリが言っていることが気になったカリンとコノハはテンリの方に向かった。
「これは……♀じゃない」
コノハがイルカのアソコを見て言った。
「だよねー、付いてへんし」
テンリがイルカのアソコを見て言った。
「いやいや、海獣類は中に閉まってあるから♂かも。うちも詳しくホンモノ見た事無いからわからへんけど」
カリンがイルカのアソコを見て言った。
「あり? この子、瞳が青いよ」
めえがイルカの眼を見て言った。
「キュ……キュィィ/////」
イルカが恥ずかしがっているような声を出した。いや、これは自分達が見ているからそう聞こえただけかもしれない……と、その時、イルカのアソコに異変が起きた。
「はわっ!」
「ふぉっ!」
「おー、♂かぁ」
コノハとテンリはイルカの勃起に驚いたのに対し、カリンは意外にも冷静だった。
「で、出た! 出たよ!」
「これがイルカの……」
イルカのアソコからブツが出て来た。
テンリとコノハがキャピキャピ反応している一方で、めえはイルカをじぃーと見て、何かを考えている様子だった。くんくんとニオイも嗅いでいる。
「同じニオイな気がする……でも、イルカの子は知らない……」
めえは一人呟いた。
「クルルルルルルゥ――――」
めえが鳴いた。
「キュィ!?」
コノハ達が突然どうしたのかと反応しているのと同じくして、イルカもビクッと体を震わせた。
「め、めえ、どうしたん?」
「うーん、この子、めえと同じ感じがする」
「え? 知り合い?」
「ううん、知らない子……」
めえがそう感じたのなら同類なのだろうとコノハは感じた。確かに、このイルカの瞳は青い。こんなイルカはいないはずだ。
「オオゥ、ノー……」
イルカは突然そんな言葉を発した。英語の様な発音だった。やはりヒトが化けていたのだ。
「ふえぇ!?」
カリンが変な声を出した。
「こ、これは……リアル……」
テンリは目を背けたい気持ちと気になる気持ちでせめぎ合っている。コノハが何だろうと思って、二人の方へ行くと、勃起したイルカのアソコが形を変えて、ヒトのブツに変化していた。赤黒い突き出たペニスがキノコの形に変化していく。割れ目が埋まっていき、二房のタマが股間から盛り上がって来る。男性器の変化をまじまじと見たのは初めてだった。カリンは急に赤面をし始め、コノハの陰に隠れようとする。
「ノー! ノー! ノォォォォー!」
イルカがそんな言葉を発することに違和感を覚えた。しかし、体が徐々にヒトに変化していく。
「やっぱり……めえと一緒……」
めえはイルカの男の子の変化を見守る。
ヒトの男性器を股間に付けたイルカの姿は見るものに衝撃を与えることだろう。しかし、変化は続いて行く。頭の辺りから、金色の毛が生え始めた。産毛の様な毛はやがて、頭全体に生え、髪の毛になった。
尾鰭がグイグイとアソコのある方に縮み初め、股間の両側にはぐにぃーと肉の塊が盛り上がる。これは……足が生えてきているのだ。イルカはヒトの足に当たる部分が完全に消失している。尾鰭はお尻の骨の延長で、ヒトの足に当たる部分では無い。だから、足が生えて来ているのだ。ネズミ色の肌が肌色に変わっていく。
「オオォゥッ、オゥッ……」
突然、いきり立ったペニスから白い液体が飛んだ。イルカの子は変身の快感に耐えきれず、抜けてしまったのだ。
「はわわぁぁ……あかん、うち、らめぇぇ……」
目の前で、恥ずかしい光景を見てしまったカリンは興奮と恥ずかしさがM☆A☆Xに達し、頭が蒸発して、その場に仰向けに倒れた。♂ケモノのアソコを見るのは人間のアソコを見るのは恥ずかしいらしい。どれだけうぶなのだと、コノハは思った。
「ちょ、ちょっと、カリン」
▼カリンは気絶した。
「もおー、世話が焼けるなぁー」
コノハはカリンが寝たまま溺れないように、体を岸に移動させた。
「へぇ……」
テンリはイルカの子の変身に目が釘付けになっている。
尾鰭が大分縮み、代わりに両足が生えていく様子は、普通の獣化よりもカオス度が高い。顔面も突き出たクチバシが短くなっていき、額の方から鼻穴がやってくる。胸鰭がにわかに五本に分裂し始め、腕が生えるように伸びていく。背鰭の隆起が減退し、肌色に変化した背中に溶け込んでいく。縮んで来た尾鰭が生えた両足の辺りで勢いが止まると、桃のように二つに割れた。
「オォォゥ……」
ビクビクと波間に横たわって体を痙攣させながら、イルカは青少年に変身した。
「(ハァハァ……なんてことだ。獣化が突然解けるなんて)」
金髪青眼の青少年は腰を起こすとやや混乱気味だった。しかし、コノハ達は発音のスペルが速すぎてよく聞き取れなかった。
「な、何て言ったんや……外人やよね」
「間違いない。生粋の外人や!」
コノハが隣にいるテンリに聞くと、テンリは強く肯定した。
テンリは目をキラキラさせている。
「テ、テンリ……」
「か、カッコイイ……」
確かに顔は英国の美少年の雰囲気を出している。しかし、コノハは全裸で勃起しているのがどうしても気になってしまう。男の子も変身してから戻ると大変だなと同情した。
「わたし、外人もイケる口なんよね」
「そ、そうなん」
テンリが珍しく力説している。最近、恋人作っていないから飢えているのかもしれない。
「貴方、どこの子?」
そんな女子二人のあたふた様子を全く気にせず、めえがマイペースに聞いた。
「(くそぉ! 恥ずかしいところを見られちゃったじゃないか)」
彼は女の子達の前で射精してしまったことを恥じている。彼は理不尽に獣化が解けたことに納得がいかないものの、解けてしまったことには仕方が無いので、現実と向き合うことにした。
彼は立ち上がると、その場にいたコノハ達に挨拶した。
「(やぁ、恥ずかしいところを見せてしまったね。すまない。獣化して泳いでいたんだけど、急にヒトに戻ってしまってね。見苦しいところを見せてしまった)」
「「////」」
しかし、コノハ達はしゃがんでいたので、目の前には男の子のブツがある。コノハとテンリは慌てて立ち上がった。
男の子はめえの方を向き、倒れているカリンをチラッと見て続けた。
「(あ、申し遅れたけど、僕はドルフィーって言う名前なんだ。よろしくね。奇遇だけど、君達も獣化できるみたいだね、驚いたよ)」
「ドル……フィー……?」
めえは名前の部分だけ聞き取れ、問い返した。
「(そう、僕の名前はドルフィーさ)」
めえはドルフィーが全裸であることを全く気にすることもなく、話を続ける。コノハはさすが器が大きいと思った。
「めえはめえって言うの! ドルフィーはめえの血縁者?」
「(Mee? 何だ、ヤギの鳴き声みたいだね、あっはは。君はこの近くに住んでいるのかい?)」
「日本人じゃないよね? どこの国?」
「(僕は今、姉さんと一緒に日本に来ているんだ。勝手に獣化するなって、怒られるんだけど、海を見るとついウズウズしちゃってね)」
「すごい! 外人にもめえと一緒の子っているんだね! 初めて知ったよ!」
「(そういえば、姉さんはどこに行ったんだろう。水着も海で脱げちゃったし。また怒られるなぁ)」
「あのぉ……めえ、お友達……なりたいなぁ……」
「(うん? 話が通じてないのかな。僕もまだ日本語はわかっていないんだ。ごめんね)」
めえとドルフィーは、コノハ達からしてみれば、話をしているように見えたが、全く話が噛みあっていない。
「(おっと、お腹が空いたなぁ……それじゃあ、また会うことがあったら、バイバイ!)」
「え、あっ……お友達……ふにゅぅ……」
ドルフィーはコノハ達にバイバイと行って海水浴場の方へ掛けて行った。全裸で大丈夫か?と問いたくなるが、元気よく掛けて行く彼にしてみれば大丈夫で問題無いのだろう。願わくば警察に捕まることはないように、と思う。
「えーん、振られちったぁ……」
めえがグスグスと鼻をすする。
「めえ、すごい! 英語できるん?」
「知らんかったなぁ、めえがそんなグローバルだったなんて、で、あの子は何なの? どんな会話したん?」
「え? え?」
コノハとテンリがめえを褒め称える。めえはそれに驚いていたが、何だか嬉しくなってきた。
「めえ、英語できないよー」
「でも、会話続いてたやん」
「名前、名前、メアドとか聞いた?」
三人でドルフィーの話題について盛り上がる。しかし、その時、背後で奇妙な気配があった。
「ガルルル……」
どうやらカリンも起きたようだ……と、コノハが振り返ると、どこか雰囲気が違う。カリンは二足立ちではなく、四足立ちをしていた。
「カリン?」
「ガルルル」
もしかして、カリンが気絶している間に、ライガーの方が目を覚ましてしまったのだろうか?
カリンの中のライガーは低い唸り声を発し、融合体の主を気絶させたドルフィーに敵意を抱いている。
「ちょ、ちょっと、カリン、しっかり。意識乗っ取られている場合やないって」
「ガルルルル……ガアアァァァー」
カリンは女の子の欠片もない野生動物のような反応を示す。口を大きく開け、ヨダレがダラダラ零れ落ちる。
「あ、ちょっと!」
テンリとめえがポカンとしているうちに、ライガー化したカリンは走り去ったドルフィーの方に向かって走り出した。
「ク、クルルルルルルゥ――――」
事態を把握しためえが鳴く。しかし、ライガーは反応を示さずドルフィーの方へ向かっていく。
「き、聞こえてない……」
めえの不思議な鳴き声も届いていない様子だった。
これはピンチだ。裸のドルフィーがカリンに襲われる……
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2010-10-16T16:32:18+09:00
henka2009
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