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それはまた難儀なものだと思う。獣毛に覆われていない動物に変身したヒトはモロに見えるというわけだ。女の子も出るものは出るわけで男の子のことを言えたわけではないが。
「レイラ、持ってきたぞ」
店長が戻ってきた。
「え? 持ってきたぁ~?」
店長は部屋に入るなり、持ってきた何を地面に置き、足でシュコシュコ踏みながら膨らませ始めた。一同はそれをキョトンと見る。
数分後……
「できた。プールだ」
「え……」
店長が膨らませたものはビニールでできた簡易プールだった。よく小さな子供が水遊びに使うアレを大きくした感じ。ちょうど大人二人分が中に入れそうだ。
「そんなに大きなものはつくれないから、これくらいでちょうどいいだろう」
「あ、はい……」
店長は一仕事終えたような顔でレイラに微笑みかける。レイラはやや困惑しつつも仕方がないという風な感じで返事した。
「それじゃあ、研修を始めようか」
いろいろドタバタとしていたものの、ようやくその研修というものが始まる。場の流れに飲み込まれながら、結局、コノハ達は男性達の相手をすることになった。